熱中症は予防が大切です!
更新:2023年7月6日
熱中症は、屋内・屋外を問わず、高温や多湿等によって、体内の水分や塩分などのバランスが崩れたり、体温を調整する機能がうまく働かなくなったりすると発症します。
また、気温などの環境条件だけではなく、体調や暑さに対する慣れなども影響します。
気温がそれほど高くない日でも、湿度が高い・風が弱い日や、体が暑さに慣れていない時は注意が必要です。
- 高齢者・幼児
- 体調の悪い人
- 肥満の人
- 持病のある人
- 暑さに慣れていない人
などは特に注意が必要です。
重症化すると命にかかわることもある熱中症です。正しい知識と適切な行動で熱中症を予防しましょう。
また、家族やお友達など、身近にいる人の様子や体調にも配慮、注意しましょう。
熱中症を予防するために
熱中症は、例年、梅雨入り前の5月頃から発生し、梅雨明け後の7月下旬~8月上旬に多発する傾向があります。
こまめに水分補給をしましょう
水分補給をしましょう
のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給しましょう。(目安は1日あたり1.2リットル)
普段はカフェインの入っていない麦茶や水などを飲みましょう。汗をたくさんかいた時は、スポーツドリンクや塩あめで水分だけでなく塩分なども一緒に補給しましょう。
無理をしないで休憩を
炎天下や暑い場所では、長時間の運動や作業は避け、こまめに休憩をしましょう。
寝不足や二日酔い、風邪気味など体調が悪いときは、熱中症になりやすいため、無理をしないようにしましょう。
休憩中には、水分を取ることはもちろん、保冷剤や冷たいタオルなどで、体を冷やすことも有効です。
室内の環境を快適に
熱中症は、室内や夜間でも多く発生しています。エアコンや扇風機を上手に使いましょう。
室内でも、こまめに水分を補給しましょう。
すだれやカーテンで直射日光を遮ったり、風通しをよくしたり、エアコンや扇風機を上手に使ったりして、部屋に熱がこもらないよう常に心がけましょう。
入浴前に水分を補給し、ぬるめのお湯で、長湯を避けましょう。
寝る前だからと水分を我慢せず、こまめな水分補給をこころがけましょう。
外出時に気をつけること
- 暑い日は無理な外出を控えましょう(熱中症警戒アラートが発表されていないか確認)。
- 日陰を選んで歩く、日傘や帽子を使うなど、直射日光を避けましょう。
- 通気性・吸湿性・速乾性のある衣類を選ぶなど、服装も工夫しましょう。
- 水筒などで飲み物を持ち歩き、すぐに水分補給できるようにしましょう。
- めまい、汗が止まらないなどの症状があるときは、近くの公共施設で涼みましょう。
こんな症状があったら熱中症を疑いましょう
軽度:めまい・立ちくらみ・筋肉痛・汗が止まらない
中度:頭痛・吐き気・倦怠感・虚脱感
重度:意識がない・痙攣・高体温・呼びかけへの返事がおかしい・まっすぐ歩けない、走れない
情報を活用して危険な暑さを避ける
熱中症警戒アラートは、熱中症の危険が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日夕方17時頃と当日早朝5時頃に都道府県ごとに発表されます。令和5年度は4月26日から10月25日まで運用予定です。
注意!
熱中症警戒アラートが発表されている日には、外出を控える、エアコンを使用する等の、熱中症の予防行動を積極的にとりましょう。
熱中症になったときは
熱中症の応急処置
- 風通しのよい日陰や、冷房の効いている場所に移動し、体を冷やしましょう
- 衣服をゆるめ、身体を楽にしましょう
- 自分で飲めるようなら経口補水液やスポーツドリンク、水に食塩(1リットルに1~2グラム程度)とブドウ糖を溶かしたものを飲みましょう
- 氷や冷却剤を使って首や脇の下、足のつけ根などを冷やし、体温を下げましょう
- 自分で水が飲めない、意識がない、呼びかけへの返事がおかしい場合は救急車を呼びましょう
処置をしても回復しない場合は医療機関を受診してください。