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まちのスポットライト(福田芳生さん)

更新:2024年3月4日

まちに住む人々の日常生活の姿を発信し、四街道の魅力を伝える「まち撮り四街道」。
「まちのスポットライト」では、身近な人物にスポットライトをあて、地域での活動を応援していきます。
(市政だより四街道 令和5年2月15日号)

色鉛筆画家 福田芳生さん(四街道2丁目在住)

色鉛筆画とともに語り継ぐ四街道

色鉛筆画家 福田芳生さん
 

色鉛筆画の独特な魅力
色鉛筆画家、福田芳生さんの描く四街道の風景は素朴な美しさだけでなく、郷愁に溢れている。コロナ禍で、不安な思いをした人や、四街道を離れている人たちにこそ、今、色鉛筆画を届けたいと福田さんは話す。
「油絵はおしゃべりで、絵の方から積極的に話しかけてくる。でも、色鉛筆画はね、美しい詩の世界。優しく、こちらから話しかけて初めて、自分の思いを静かに語りかけてくるんだよ」
淡い色合いの色鉛筆画は、在りし日の幸せな時代を強烈に思い出させてくれる。この懐かしい光景がたくさんの人に届くようにと願いながら日々、まちの風景を描いている。

自在に色が出せる色鉛筆
80歳を過ぎた今、以前の3倍の時間をかけて1枚の絵を描き上げるという福田さん。手元のカラー写真や銀塩写真を精巧なルーペで拡大し、細部まで根気よく色を付けていく。「作品にもよるけれど、HBの鉛筆による下絵におおむね2日。設計図だから集中して丁寧に描く、絶対にごまかしちゃだめ。彩色に5~8日かかるので、1点仕上げるのに約10日程度かかるかな」
アトリエには常時120色ほどの鋭く尖った色鉛筆がそろえられている。
「手のひらに芯をあてて痛いと感じるまで削るの。髪の毛くらい細くすると本当の色が出てくるんだよ。その色を塗り重ねて濃淡を決めていく。深い色も、黒に青や茶を混ぜて絶妙な陰影をつける。こればかりは、やってるうちに自分で習得するしかないね」と福田さんは言う。


千葉市立若松台小学校の高台から、長崎屋を望む


姿を消した元休日診療所の建物


JR四街道駅南口構内の全景

色鉛筆と風景画の出会い
福田さんは四街道生まれの四街道育ちだ。若い頃、古生物学者として活躍し、たくさんの著書を執筆している。その仕事でヨーロッパを訪れたときに、どの家庭の玄関にも、自分のまちを描いた絵画や写真を玄関に飾っていることに驚いた。「愛する我がまちの景色なんてすてきでしょ。でも、日本ではあまり聞かないよね。じゃあ、飾れるような作品を自分で描けばいいと考えたわけさ」
その後、スペインの空港の売店に色鉛筆が山積みになっていることに気付き、お土産に買った。「その時、風景画に色鉛筆を使ってみたらどうだろうと考えたんだ。案の定いい色が出た。昔、兄が描いてくれた色鉛筆画も鮮やかだったなあって思い出して、これだ!とひらめいたんだよ」。自分の心の世界と絵が一致した瞬間だったという。
定年後に備え、若いうちから重いカメラを首から下げ、休みごとに風景画のために四街道の街並みを撮影した。
「写真は撮れるときに撮っておかないと。絵もそうだよ、描けるときに描くんだ。人間の目は年とともに疲れてくるからね。いつまでも若いわけでないから早めに始めたんだよ」

個展は緊張と解放のバランス
毎年続けている個展では、来場者に絵を説明するのが楽しみだ。市民と楽しく、懐かしい会話ができる機会はなかなかない。絵を描くのに緊張している分、来場者の人に感想をもらうのは何よりのご褒美だという。
1枚の絵の前で30分以上ずっと佇んで動かない人もいる。きっと懐かしいことを思い出しているんだろうなと思うと、それも嬉しい。人の心を癒やすことで自分の心も癒やされる。
「僕の個展を手伝ってくれているわろうべ会の小沢武さんは、僕の絵をもとに現地を案内し説明してくれるまちの名ガイド。早くコロナの時代が終わって、色鉛筆画の場所を巡ってもらいたい」

福田さんとわろうべ会の小沢武さん(個展会場にて)
 

土地に残る「まちの記憶」
作品の完成までに、福田さんは現地に何度も自転車で足を運ぶ。地面に足を開いて立ち、現地で色彩や見え方だけでなく、何度もその場所での記憶を確認する。
「僕はね、単に四街道のまちを描いているのではないの。道路も樹木も、まちを記憶してるの。土地や風景が記憶しているいろんな思いを受け取って描いているんだ」

『まちの記憶』 第二集(四街道を描いた福田さんの色鉛筆画を紹介する「まちの記憶」冊子の第二集の配布を開始しました)

と き 2月20日(月曜) 午前9時~
ところ 政策推進課(月曜~金曜日)、みんなで地域づくりセンター(文化センター内)(火曜~金曜、第1・3土曜日)、四街道公民館、千代田公民館、旭公民館、総合公園体育館

お問い合わせ

政策推進課 みんなで地域づくり係
電話:043-379-7553(火曜~金曜)、043-421-6162(月曜)

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