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考えてみよう「子どもの権利」

更新日:2022年6月21日

「子どもの権利」ってどんなこと?

「権利(けんり)」とは、かんたんに言うと、「人として当たり前のこと」「していいこと」「してもらえること」です。
権利(けんり)は世界中のすべての人が生まれたときから持っています。
しかし、子どもは弱い立場にあり、むかしはその権利(けんり)を守られないことが多くありました。そこで、「子どもの権利(けんり)」として特別に決めて、世界的に守っていこうということになりました。そして、1989年に国際連合(こくさいれんごう)で「児童の権利(けんり)に関する条約(じょうやく)」(「子どもの権利条約(けんりじょうやく)」とも言います。)がつくられました。この条約(じょうやく)の中には、いろいろな「子どもの権利(けんり)」が書かれています。
具体的にどんな権利(けんり)があるのでしょうか。
ここでは、もっとも大切な4つの権利(けんり)を紹介(しょうかい)します。

生きる権利

  • 命が守られて大切にされること
  • 病気やけがをしたら、治療(ちりょう)を受けられること
  • 安全な場所で生活ができること
  • 愛情(あいじょう)をもってはぐくまれること

育つ権利

  • 心も体も健康に成長できること
  • 年齢(ねんれい)や成長に合わせて教育を受けたり、休んだり遊んだりできること
  • 個性(こせい)を大切にされ、自分らしく成長できること
  • 成長に必要な場所や機会をもらえて、こまったときは相談できて、助けてもらえること

守られる権利

  • どんな理由があっても差別やぼうりょく、ひどい言葉で、きずつけられないこと
  • 事故(じこ)や事件(じけん)、はんざい、ぎゃくたい、いじめから守られること
  • 心も体も守られていると安心できること
  • しょうがいのある子どもや少数民族の子どもなどは特に守られること

参加する権利

  • 自由に自分の考えや思いを言ったり、表現(ひょうげん)したり、グループを作って活動したりできること
  • 話し合いに参加したり、自分が言った意見を相手が聞いて、考えてもらえること
  • 意見を言ったり、活動したりするために必要な情報(じょうほう)をもらえたり、助けてもらえること
  • 「子どもにとって最も良いこと」が守られ、自分のことを他の人に勝手に決められないこと

さいごに

すべての子どもは健康で自分らしく、差別されることなく、周りの人たちに見守られ、大切にされながら成長していく権利(けんり)があります。
自分の権利(けんり)が守られていないと感じたときは、周りの人や相談窓口(まどぐち)、公的な機関に伝えたり、相談したりすることも大切なことです。
そして、自分と同じように他の人も権利(けんり)を持っています。年齢(ねんれい)、性別(せいべつ)、人種、宗教(しゅうきょう)、習慣(しゅうかん)、文化、考え方、性格(せいかく)、見た目、家庭環境(かんきょう)など、一人ひとりちがいはあっても、みんな大切でかけがえのない存在です。ルールを守ってみんなが気持ちよく生活できるようにしたり、自分がされて嫌(いや)なことは他の人にもしないようにしたり、思いやりを持って行動することは大切なことです。

「四街道市みんなが笑顔のまち子ども条例」

四街道市は、ここで紹介(しょうかい)したような「子どもの権利(けんり)」を守るため、令和2年5月5日に「四街道市みんなが笑顔のまち子ども条例(じょうれい)」をつくりました。
市や学校、市民などがおたがいに協力して、子どもが健やかに成長していくためには何が大切なのかを考え、行動していくための約束事です。
みんなで子どもの成長を見守り、みんなが笑顔になれるまちをめざします。