更新日:2025年10月28日
こども家庭庁では毎年11月に「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施し、家庭や学校、地域等の社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、期間中に児童虐待防止のための広報・啓発活動など種々な取組を集中的に実施します。
親がいくら一生懸命であっても、その子をかわいいと思っていても、子ども側にとって有害な行為であれば虐待です。子どもにとって有害かどうかで判断しなければなりません。
虐待による死亡事例は年間50件を超え、1週間に1人の子どもが命を落としています。
(注釈)子ども虐待による死亡事例等の検証結果について(第20次報告)
全ての子どもは、健やかに成長・発達し、その自立が図られる権利が保障されることが、平成28年の児童福祉法の改正によって明確化され、保護者は、子どもを心身ともに健やかに育成することについて、第一義的責任を負うとされています。また、全ての国民は、子どもの最善の利益を考え、年齢や成熟度に応じて子どもの意見が考慮されるように努めることとされています。
(1)たたかれたり ひどいことを言われない
(2)元気に・健康に毎日をすごして成長する
(3)保護者の人から育てられる 守ってもらえる
(4)自分の意見を言う 話を聞いてもらえる
子どもへの体罰は法律で禁止されています。体罰等によらない子育てを推進するため、子育て中の保護者に対する支援も含めて社会全体で取り組んでいきましょう。
~体罰が許されないものであることが法律化されました~
親から体罰を受けていた子どもは、全く受けていなかった子どもに比べ、「落ち着いて話を聞けない」、「約束を守れない」、「一つのことに集中できない」、「我慢ができない」、「感情をうまく表せない」、「集団で行動できない」という行動問題のリスクが高まり、また、体罰が頻繁に行われるほど、そのリスクはさらに高まると指摘する調査研究もあります(注1)。
虐待や体罰、暴言を受けた体験がトラウマ(心的外傷)となって、心身にダメージを引き起こし、その後の子ども達の成長・発達に悪影響を与えます。
注1)藤原武男他「幼児に対する尻叩きとその後の行動問題:日本におけるプロペンシティ・スコア・マッチングによる前向き研究」2017
体罰等はよくないと分かっていてもいろいろな状況や理由によって、それが難しいと感じられることもあります。一方で、安心感や信頼感、温かな関係が心地よいのは、子どもも大人も同じです。子どもとの関わりの一例を紹介します。
~子どもや保護者のこんなサインを見落としていませんか?~
〈子どもについて〉
〈保護者について〉
児童虐待は社会全体で解決すべき問題です。あなたの電話一本で救われる子どもがいます。通告・相談は匿名で行うこともでき、通告・相談した人、その内容に関する秘密は守られますので、安心して相談してください。悩んだ時にはすぐにお電話ください。
児童相談所虐待対応ダイヤル『189(いちはやく)』
虐待相談・通告は24時間365日対応 通話料無料 (注釈)一部IP電話からはつながりません
四街道市では、福祉・保健・医療・教育・警察等、関係機関で協議会を組織し、児童虐待の早期発見と適切な支援に取り組んでいます。