Multilingual

まちのスポットライト(梅山美枝さん)

更新日:2022年4月25日

まちに住む人々の日常生活の姿を発信し、四街道の魅力を伝える「まち撮り四街道」。
「まちのスポットライト」では、身近な人物にスポットライトをあて、地域での活動を応援していきます。
(市政だより四街道 令和4年5月1日号)

生活支援コーディネーター 梅山美枝さん(千代田4丁目在住)

みんなで支える「おたがいさま」の地域づくり

生活支援コーディネーター梅山さん

地域の支え合いを目指して
 現在、千代田中学校地区の生活支援コーディネーターとして活動する梅山美枝さん。これまでも27年間民生委員を務めるなど福祉活動に奔走していたが、民生委員退任を機に活動をリセットしようと考えていた。だが、高齢化が進む現状に「若者が減りみんなが高齢になって介護保険でも賄えなくなった時に、地域で支援が必要となってくる。もっと千代田中学校地区に元気が欲しい」と思い、地域で高齢者を支え合う活動に引き続き尽力することを決意した。
 梅山さんが所属するのが、市の生活支援体制整備事業により、支え合いのある地域づくりを目指した中学校地区協議体として発足した「支えあいチーム千代田」だ。チームの構成員は、固定ではない。自治会、シニア会、福祉施設、地区社協、民生委員をはじめ、支え合いに関心のある人ならだれでも参加できる。「福祉施設の人もいれば他の自治体の福祉部局の職員も参加しています。地区に関わる全ての人を巻き込んで行けたら」と梅山さんは話す。

コロナニモマケズ
 ワークショップやよろず相談など、チームが順調に取り組みを進めていた矢先に新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、活動がストップしてしまった。高齢者が心配だが万一感染させてしまったらと考えると焦るばかり。緊急事態宣言が続き、不安な時間だけが過ぎていった。
 そんな中、転機になったのは、地区の高齢者が行方不明になる悲しい事件だった。梅山さん自身もショックを受けると共に、改めて地域での声掛けの必要性を痛感した。思いを一つにしたチームは、「みんなで地域づくりセンター」協力の下、地区の人がオンラインでコミュニケーションが取れるようZoom講習を行ったり、支え合い活動や地区の情報を掲載したチラシを作成し、民生委員の協力で全戸に配布するなど精力的に活動した。

梅山さんを支えるチーム千代田の中核メンバー

参加、支援、相談3つのSがある街づくり

 今年1月21日、包括支援センター主催の「四街道の支えあい100人情報交換会」がオンライン開催された。総勢133人が参加した、市内でも初といえる大規模なオンライン集会で、梅山さんは支えあいチーム千代田の事例発表を行った。発表は多くの共感を呼び、盛大な拍手が沸き起こった。この情報交換会もコロナ禍で止まっていた市の福祉活動にとって大きな躍進となった。
チームは新たな取り組みとして、南・八木原小学校の児童や住民から標語を募集し、視覚に訴えるあいさつ標語のポールを6月頃から設置しようと動いている。

自分たちの地域を自分たちの手で
 支え合いのある地域づくりを目指し活動する梅山さんたち。「四街道の支え合いって素晴らしいね!って良く褒められるんです。県の会議で自己紹介する時に生活支援コーディネーターです、住民ですって言うの。何の肩書もない。普通は市や社会福祉協議会の職員が充てられているからすごく驚かれるんです。でもこれが四街道の力。仕事ではなく住民が自分たちの地域を自分たちの力で支え合っている姿を見てもらいたいです。これは胸を張って自慢しています。」
活動を続けていく中でも、生活支援コーディネーターの担い手不足やコロナ禍での活動制限など、課題は多い。「チーム千代田の仲間があって生活支援コーディネーターの自分がある。みんながいないとできないのよ。でもね、長く続けられるように後継者を探していきたいんです。このあと継走できるようにね。」チームの活動は、これからも続いていく。

八木原小学校にある地域福祉館

仕事と趣味と
そんな梅山さんだが、もう一つの顔は茶道の先生である。
「自宅でも八木原サロンでもお茶をやります。お茶はコミュニケーションの輪を広げてくれます。『いつやるの?』って楽しみにしてくれている人も多いですよ。もう少し落ち着いて来たらコロナに気を付けながらお茶をやりたいですね。」

お問い合わせ

みんなで課地域づくり係

電話:043-379-7553

この担当課にメールを送る