更新日:2024年4月1日
四街道市無形民俗文化財 内黒田はだか参り
身を清め、参道を往復する裸坊の方々
南北朝時代永和二年(1376年)創建と伝わる内黒田熊野神社(旧熊野三社大権現)で行われる「内黒田はだか参り」は、五穀豊穣と無病息災を祈願する伝統神事です。
日本古来の山岳信仰と神道、大陸からの密教・陰陽道が融合して生まれた「修験道(修行・呪術)」の流れを組むと考えられ、古文書等の文献史料はありませんが、江戸時代後期には行われていたと地域には伝わっています。
氏子男性の裸坊が、焚き火の側で水をかけ合い身を清め、鳥居と拝殿の間を七往復します。そして、水に浸した長さ約30センチメートルの稲わらの束を拝殿へ3本投げこみ、散らばった形の様子でその豊凶を占い祈願します。
また、鳥居脇に焚かれるかまやき(焚き火)にあたると、その年は無病息災になると伝えられています。
その後、中入りという休憩・暖をとり、地区の女性たちが地元料理を裸坊に振る舞います。続いてさらに五往復し、最後に本堂を三周したあと、神社総代の胴上と北辰妙見信仰の名残りと考えられる妙見締めで終了します。
平成16年(2004年)2月2日に四街道市の無形民俗文化財に指定されました。
脚注1:一般参加可:希望者は当日早めに神社へ直接お越しください
脚注2:写真:権利者の許可なく転載等することは法律により禁じられています
近隣から伐採された木で焚かれる「かまやき」
投げられた藁で豊凶を占う神社総代
内黒田熊野神社鳥居と拝殿
脚注:近隣には当社所縁の真言宗西光院がございます。
下手狛犬
上手狛犬
竹林に鎮座する琴平神社
境内社の三社宮・八坂大神など
出羽三山供養塔と観音菩薩など
内黒田熊野神社の地図
教育委員会教育部文化・スポーツ課文化振興係
「内黒田はだか参り」まで
電話:043-424-8934
FAX:043-424-8923