千葉県トラック協会主催の交通安全教室を開催しました
更新:2025年11月28日
令和7年10月28日千葉県トラック協会の主催により、和良比小学校で実物の大型トラックを使用した交通安全教室が開催されました。
千葉県トラック協会では、社会貢献活動の一環として、地域の皆様の交通安全意識向上を目指し、県内の小学校を対象に交通安全教室を実施しています。
今回、四街道市での開催は和良比小学校が初めてとなります。

大型トラックを使用した実演指導
交通安全教室では、千葉県トラック協会の皆様による迫力満点の実演が行われました。
横断歩道の渡り方
大型トラックが横断歩道を渡る歩行者に気づき急停止する場面が再現され、その迫力に児童たちから思わず「あぶなーい!」という声が上がりました。この場面を通じて、児童たちは司会者とともになぜ急停止が必要になったのかを真剣に考え、横断歩道を渡る際には運転手と「目と目でアイコンタクト」を取って互いに気づき合うことが重要であると学びました。

「内輪差」の危険
大型トラック特有の「内輪差」による危険性についても実演が行われました。トラックが交差点を曲がる際、前輪は風船を割らずに通り過ぎたにもかかわらず、後輪が風船を割ってしまうという仕掛けに、児童たちは驚きの声をあげていました。この実演を通じて、交差点で待つ際には車両の動きに十分注意し、「3歩下がって待つ」ことが安全であることを学びました。


運転席に乗って「死角」を体験
普段は入ることのできない大型トラックの運転席に乗車する体験も実施されました。特に「死角」と呼ばれる運転席からは見えにくい場所が広範囲にわたることを自分の目で確認しました。この体験を通じて、大型トラック周辺での安全な行動の取り方について学ぶ貴重な機会となりました。

参加者の声
交通安全教室に参加していただいた皆様を代表して、和良比小学校渡部校長、千葉県トラック協会齊藤様よりご感想をいただきました。
開催に至った経緯(渡部校長)
本校は現在、千葉県より「命の大切さを考える防災教育の公開事業」の指定を受け、学校安全に関する研究と実践に取り組んでおります。本事業の根幹である「命の大切さ」を追求する上で、防災のみならず、児童の日常生活に直結する「交通安全」も極めて重要なテーマであると捉えておりました。そのような折、本校の事情に詳しい地域の方を通じて、千葉県トラック協会の皆様が専門的な出前授業を実施されているというお話をご紹介いただきました。ご紹介いただいた内容は、実際にトラックを使い、運転手からの死角や内輪差などの実演・体験ができるというものでした。これは、児童が「見えない危険」を具体的に学ぶ貴重な機会であり、特にマンモス校である本校にとって、児童の安全意識を向上させるために不可欠な学習であると強く感じました。本校が目指す安全教育の趣旨と完全に合致するものであったことから、開催を依頼した次第です。
交通安全教室全体を通しての感想(渡部校長)
当日は、実際にトラックや自転車を使用した実演指導に加え、トラックへの乗車体験という、普段では決して体験できない貴重な機会をいただきました。全ての4年生が、目を輝かせながら参加しており、教室で学ぶ知識とは違った「実体験」の重要性を改めて感じました。特にトラックの運転席に乗車し、運転手さんの視点を体験できたことは、児童にとっても大きな学びとなりました。「歩行者や自転車が、トラックからどのように見えているのか」あるいは「どこが死角となって見えなくなってしまうのか」を身をもって理解できたことは、今後の交通安全意識に直結するものと確信しております。本校にとって、専門的な知識と実際の車両を用いてご指導いただける出前授業は、不可欠な学習機会であり、今回依頼して本当に良かったと感じております。
交通安全教室を通じて子供たちに伝えたいこと(齊藤様)
トラックドライバーは、プロドライバーとしての誇りを持ち、日々事故防止に努め、安全運転を心がけております。交通安全教室では、死角などの特性・乗用車と違う動きであることを理解してもらい、乗車体験などを通じて大型トラックのイメージが少しでも良くなればと思っています。震災や台風で何かあった時に必要な物を届けるのは、トラックであるということ、社会にとってなくてはならない存在であるということをこの場をお借りして皆様に伝えられれば幸いです。






