第8回 市民参加と情報公開
更新:2024年4月5日
今回は、市民参加と情報公開について考えます。
市民参加を進めていく上で、情報公開が果たす役割はとても大きなものがあります。
まず、皆さんが市政について考え、意見を述べるためには、その前提として市政に関する情報が必要です。その情報は、普段の生活や実体験の中から得られるものもあると思いますが、大部分の情報は、市が公にしなければ見聞きすることができません。皆さんは自分が住んでいる地域がどのような状況にあるのかを、さまざまな情報から総合的に理解することで地域の課題や問題を発見できるのであり、こうした意味でも市が積極的に情報公開していくことが必要になってくるわけです。
それでは、市は、その情報をどのように公開したらよいのでしょうか。
情報は、必要と思ったときにいつでも簡単に手に入れられるようにすることが大切です。そのためには、請求があったから公開するのではなく、請求がなくても自発的に情報を公開していく姿勢が必要になります。
市民参加条例でも市は、市政について積極的に情報を提供し、市民参加を進めるものと規定し、市に積極的な情報提供を義務付けています。公開する情報の内容についても、ただ単に公開すればよいというのではありません。皆さんが知りたいと思っている情報を、いかにわかりやすく、いかに適切なタイミングで伝えることができるかが重要になってきます。
また、市民参加の結果を公表することも大切です。結果を公表することで、皆さんは自分たちの出した意見がどうなったのかをきちんと確認することが出来ますし、一定の成果があれば、市民参加に対する達成感や満足感も出てきて、新たな市民参加へのステップにもつながります。
市では、広報紙や市ホームページなどを通じて、情報の提供に努めていますので、これらを活用して積極的な市民参加をお願いします。(つづく)